息と体


太田フィルの録音を聴いている。奏者としてはいろいろ反省点が多いが、オケとしてはとても良くなっていると思う。縦もそろっているしメリハリあるし指揮者の表現に対応することもできるようになってきたのではないだろうか。太田フィルはうまい人ばかりが集まったオケというわけではないのでこれだけそろった演奏ができるというのはやっぱり練習とアンサンブル技術の向上のたまものと思う。もちろん音程とか音色とか課題はいろいろあるが。今回指揮者に弦楽器の息使いを注意されることが多かった。弦楽器は吹奏楽器と違い、息を使わなくても演奏できてしまう。私もベースの時はよく息を意識していたが、ビオラになってからなかなか意識する余裕がなくなってしまった。しかし弦楽器といえども体を使って演奏する以上、体を動かす準備としての呼吸は重要である。今回言われて息と体を意識して弾いたところ音量や表現力がアップしたような気がした。練習時にうまく意識できるようになれば一段とレベルアップできるのではないか。今度の風岡さんは弓使いと息遣いをリンクさせる注意をよくされるので一層効果的かも。