維新の会と未来の党

維新の会が脱原発看板を下ろしたのに怒って滋賀県知事が未来の党を作り、なんと国民の生活が解党して合流した。
維新の会は脱原発看板を表からは下ろしたが、公約の隅っこには書いているようだ。また橋下市長の言動をみても太陽との合流後に変わったようには思われない。彼の原発問題に対する理解度や認識を私は高く評価しているので諸事情で看板を下ろしたとしても実質的には変わらないと思っている。太陽の党との合流の真意はわからないが、民主党が政権をとってわかったことは彼がいうように政治家がマニフェストを実行しようと思ってもそれを実現させる実行力が伴わないと実現は難しいということである。自民党のようにはじめから官僚の方針(つまり過去の自民党の方針)に沿うつもりであれば別だが、何かそうでないことをやろうとすれば実行力が不可欠なのである。よって橋下市長は石原前知事の腕力に期待したと思う。おそらく石原前知事も政策を二の次にしてそういった腕力の重要性を思い、非自民(というか脱官僚)勢力の結集が重要だと思ったのだろう。実際には結集には至っていないが。
一方、未来の党については滋賀県知事も副代表かなんかについた飯田氏も生粋の脱原発派だと思うが、国民の生活ははたしてそうか?彼らがどのような趣旨で脱原発と言っているのか私はよく知らない。そのため彼らの理解度がどの程度なのか、認識が正しいかどうかもわからない。しかし原発事故後、菅総理が浜岡停止要請をやったあと、この勢力が菅下ろしに走ったことは知っている。この勢力が本当に脱原発を考えているのであればあのとき菅総理を支えるべきであったし、浜岡以外の原発についても停止要請をしてもよかっただろう。実際に行った動きは電力側が流した注水停止デマに乗って菅総理不信任案を可決しようとしたわけだ。つまり実際の動きは電力側なのである。その勢力が今は脱原発の中心勢力で22年までに全原発廃炉といわれてもまったく信用できない。おまけに反TPP、反増税である。まさしく選挙目当ての人気取りにしか見えない。
不思議なことにネットではこの勢力を評価する声が多いようだ。ヤフーでやったネットアンケートでは国民の生活の支持率はなんと40%!確かに小沢が選挙制度改革を行い、記者クラブを批判し、ネットメディアに情報公開し、既存メディアや検察と戦ってきた歴史をわれわれは知っている。だから支持すべきという意見もよくわかる。そうであってもあまりに重みの無いお題目を評価することはできない。反TPPや反増税の看板をおろし、維新の会とくっついてもらって脱官僚勢力でまとまってもらうのが一番いいのだが。
話変わって都知事選のポスター。

AKBのファンでもないのだが、このポスターはいいね。AKBといえば選挙だから選挙といえばAKBというのは連想しやすいし、若い人にも説得力がありそうだ。選挙は世代間対立の場でもあるわけだから若い人が選挙に行くのは重要だ。年寄り向けの政策ばかりしているとこの国は自動的に衰退する。