幸福感の要因

下記の本「データの見えざる手」で引用されているポジティブ心理学の研究によると、幸福感の50%は遺伝で決まる。後天的に決まる残り50%のうち、金持ちとか貧乏とか成功するとか失敗するとか結婚相手に恵まれるとか孤独だったりとか、健康だとか病気だとかというふつう一般に言われている幸福因子的なものは10%にすぎない。残る40%を決定するのが下記でも書いた「積極的行動」ということなのだ。積極的行動を起こすことで成功を得るとかいうのではなく、積極的行動を起こすこと自体が幸せ感の源泉ということなのだ。で、ここまでがポジティブ心理学の言っていることでこの人の研究によると積極的行動と身体運動のレベルは連動しており、身体運動のレベルはその集団内で連鎖し、集団全体の幸せ感がアップし、業績アップにつながる。データからみると集団の幸せ感と個人の積極的行動は関連している。それらが相互に関連しているのが「共感」している状況だろうと考えられる。つまりは「共感」こそが幸せ感の源泉ということになるのがこの本の結論(というかその後の話の前提)になっている。幸せになろうと思ったら「共感」こそが求めるべきものなのだ。