「日本人はコレステロールで長生きする」


コレステロールが低い人はかえってリスクが高まる場合があることをいろいろなデータを使って解説した本。日本人で女性で65歳以上であればコレステロールにより癌が減ることはあっても心臓病がふえるリスクはほとんどないらしい。欧米人にくらべもともと心臓病が1/4で癌で死ぬ人のほうがはるかに多い日本人はむしろコレステロールは増やしたほうがいいのかもしれない。何度も指摘されているようにコレステロールが増えると危険と言っているのは動脈硬化学会なのであって癌やその他のリスクを考えたものではないのだ。だからよっぽどのことがない限りスタチンは飲まないほうがよいといっている。この著者はスタチン被害を書いた「薬害裁判に勝つ」の前著「私は薬に殺される」も読んでいて自分のところではそう言う例は見てないがこういう例もあると紹介している。なにか被害にあった場合、いつでも誰からも参照してもらえるよう本は書いておくものだ。しかし中性脂肪高血糖、高血圧などが組み合わさったメタボについてはリスクは高いようだ。いずれについても運動して筋肉をつけておくのがいいらしい。私も今のように自転車を続けていればまあいいのではないかな。