宮本文昭

宮本文昭指揮の群響を聴いてきた。宮本文昭は世界的なOb奏者だった人。先日題名のない音楽界で弦セレを指揮していたが、いわゆる指揮とはだいぶ違った動きなのだが、演奏はすばらしくよかったと思った。というわけで今日も期待して聴きに行った。曲目はどろぼうかささぎ序曲、火の鳥、ベートーベン7番。どろぼうかささぎや火の鳥は期待通りというか期待以上のできだった。宮本文昭の不思議な動きはブレスを拡大表示しているような印象を受ける。そのせいか、オケが不思議な合い方をする。音楽が意味をもって進行し表現力が豊か。しかし、ベト7はどうも今一。基本的に拍どおりの曲なのでブレスの活躍が生かせない。指揮とリンクせずに音楽が自動進行している感じ。ベートーベンに関しては勝負ではないが、先日の拍にエネルギーを注ぎ込む岩村力の圧勝。ただし、岩村力はチャイコが今一だったので勝負は引き分け? この二人は対照的だ。対照的なそれぞれに一流の指揮者を短い期間に堪能できてとてもよかった。