「六ヶ所村通信」

六ヶ所村ラプソディ」を作った前後に配信されたビデオレターであるようだ。通信1〜3は六ヶ所村ラプソディの取材記録で、六ヶ所村ラプソディに編集してつかわれたところも多い。4は六ヶ所村ラプソディ完成後の六ヶ所村を追ったものだ。先日の講演で鎌仲監督は2項対立の映画ではない映画を作りたかったと言っていたが、確かに推進派、反対派だけではなくかっては反対派だったけど今は再処理工場の恩恵にあずかっている人とか微妙な事情が相互に絡んでいるのがわかり複雑である。反対派がいう年0.022ミリシーベルトの被曝もいやだという話が極端であり、推進側からいえば受け入れられないということは、今や近所の公園の土から年数ミリシーベルトでるのが当たり前になっている今から見ればよくわかる。しかし事故が起こったら困るでしょということについてははっきりしているわけで、今回福島で実際に問題となった、事故が起きたときのセンターになるべき施設が再処理工場から近すぎるという指摘は通信の中でもされていて、事故がおきたときのことを推進側がまじめに考えていない状況がうかがえる。面白かったのは避難訓練の様子。福島で有名になった除染という作業がしっかり行われているし、ヨウ素剤もしっかり用意されていたのだが福島でそういったことが機能しなかったのはどうしてなのだろうか。