「ワークシフト」

今後の世界の「働き方」がどうなるかを予測した本。一言で言えば「やりたいことを仕事にしなさい」ということかな。インターネットの役割の増大に伴い、個人でできることの幅が増え、大企業でなければならない理由は減る。また、平均寿命は長くなるが、定年退職を前提にした年金制度は破綻する。つまり未来には大企業には頼れないということなのだ。そして個人で仕事を行う場合に必要なのは専門化、差別化である。誰でもできる仕事では勝負にならない。そして専門化、差別化を個人がやろうと思えばその人が一番やりたいことこそその強みが発揮できる。そして専門領域を広げていくことで他にない個人で勝負できる人材として成長することができる。よくちきりんさんが就職戦線について、大企業志向より起業の方がリスクが少ないとか言ってるのはそういうことなのだ。とはいえやりたいことを主体的に決めるのも凡人には難しいことだし、それを専門化、高度化するのも凡人には難しい。それでもとにかく個人で自由に動ける事こそがこれからは大切になってくるのだろう。まあ、とにかく長くてあまりおもしろくなかった。

ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉

ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉