「オケ老人」

映画を見てきた。映画の予告チラシを見つけて早速原作を読んで面白かったが、その映画の普通の公開中にはなんだか忙しくって行けなかった。なぜか小山で今日から公開していたので見に行ったら映画も面白かった。最初からなんだか見覚えのある光景。たぶん緑橋で杏ちゃんの通勤風景。その後の梅が丘交響楽団の練習場所も職場のすぐ近くの助戸公民館。公民館のシーンではとちぎなんたらの旗も立っていたし。場所が栃木であることを隠していない。川の風景はまさしく足利。じゃあ足響ももしかしてでてるかなと思ったが知った顔はおらず、エンドロールを見るとアマオケの協力は大江戸交響楽団とかで足響ではなかったようだ。というわけで見知った光景がいろいろとでてくるところが面白い。たぶん小山で今やっている理由も足利がロケ地だからなのだろう。ま、それはともかく、中身はアマオケ界ではよくあることなので面白い。杏ちゃんが梅が丘フィルではダメ団員なのに梅響では唯一無二の頼られる存在であるのもアマオケ界では本当によくあることなのだ。また、さすがに最初の状態ほど下手なオケはそうそう無いが、まあ、あってもおかしくないうまい誇張のされ方で、指揮も見ない、周りを聴かない団員はよくいるし、オケを聴かない指揮者もよくいる。そんな団が指導がうまくいくと信じられないくらい演奏がよくなるのも現実にもよくある。さすがに映画にはオレオレ詐欺とかスパイとかの話はなかったが、まあ現実にあり得る範囲にして映画としてはまとまった感じ。のだめはプロの世界だから楽器や指揮がへただと気になったが、こっちは最後までアマオケの話だからバイオリンや指揮が下手でもちょうどよい。停電のときは演奏を止めずに行くのがかっこいいと思ったけど。まいいか。とにかく原作と映画は違うが映画は映画でよくできていてアマオケ界をよく表して面白かった。杏ちゃんが現実のルーデンスのゲストの先生に見えてしょうがなかった。