台湾と朝鮮

朝鮮と台湾は日本から見ると似たような存在だ。どちらも戦前一時期日本の一部として日本が統治したところであり、今はハイテク産業が育って世界一のレベルにある。しかし、台湾は親日的だが韓国は反日的だ。この違いはどこからくるのか。それは日本が統治したやり方の違いなのかと思っていたが、歴史的に見れば当然とも言えるのかも。

朝鮮は中国文明を日本に伝える位置にあり、歴史的には日本より先進国だ。国家の歴史も日本より古く紀元前からあるし、李氏朝鮮王朝は徳川幕府より長く存続した。しかし、清が列強に翻弄される時代の中、清の属国意識から脱することができず、国内統治に失敗し、日韓併合の道を選ぶことになった。本来なら日本と並ぶ国家になってもおかしくなかった。

一方、台湾は国家らしい国家がなく、歴史と言える歴史もなかった。台湾を最初に統治したのはなんとオランダだ。その後一時期スペインもやってきたが、オランダに追い出され、その後清がオランダを追い出して領地とした。台湾の歴史はなんと徳川幕府より短いのだ。それを日清戦争で勝った日本が得て統治した。清もそれほどまじめに統治してなかったから台湾をまじめに統治した最初の国が日本であったと言えるかも。

歴史も文化も王朝もあった朝鮮と、歴史も国家も無いに等しかった台湾では同じ日本に統治されたと言っても日本の評価が全く違うのは当然のことだろう。統治のやり方にも差はあっただろうが、歴史要因は大きいだろう。