2011-01-01から1年間の記事一覧

放射能をどう恐れるか

放射能をどう恐れるか、世の中の情報は錯綜している。錯綜していないのは100ミリシーベルトの被曝で0.5%癌死が増えるということと、それ以下の被曝の影響は科学的には不明だということだ。これを根拠に0.5%の癌死の増加など誤差範囲なのだから1…

「自分のアタマで考えよう」

ブロガーちきりんの2冊目。前のはブログをそのままのせたようなものだったが今回は書き下ろしであるようだ。自分の考えをまとめるテクニックを多く書いてあり、その手の本は他にもいくらでもあるだろうが、ちきりんが書くとやっぱり面白い。ひとつには価値…

「福島第一原発事故を検証する」

推進派、反対派の色が見えない桜井淳の本。あとがきの日付は5月25日であるが、やはりわかっていないことが多く検証には成功していない。福島第一についてはやはりわからないことはわからない。4号機についての解説などはほぼ皆無。1,2,3号機についての…

ルーデンス定演

昨日はルーデンス合奏団の定期演奏会。曲目はヘンデル合奏協奏曲6−9、ペルゴレージフルート協奏曲、エルガー弦楽セレナーデ、シベリウス恋人、バルトークルーマニア舞曲、アンコールにスベンセン羊の番をしていたころ、マスカーニカバレリアスルチカーナ。…

「14歳からの原発問題」

なぜ14歳からのなのか本文には何も書いていないがそういうシリーズであるようだ。事故前まで原発問題にあまり関心のなかった作家が事故後反省して反原発デモに参加したり、関連ある専門家に話を聞いたりしたもの。原発問題についてはいわば初心者であり科…

「間違いだらけの原子力・再処理問題」

題名から反対派の本かと思ったらばりばりの推進派。基本的に坂本龍一の反対論(再処理場からでる放射能は1日で原発の1年分)などに対応して書かれた本のようだ。わかりやすく書いてあり、再処理のメリットはよくわかる。しかし地震や事故の可能性や対処の…

桐生演歌

昨日は震災で延期になった桐生の歌復活演奏会の本番。今回は新曲はなく、スタンダードな4曲で、演奏は楽だった。前日にメトロノームで練習したせいか、今回はリハーサル、本番ともテンポについて文句が出ることもなく、いいできだったかも。この催しも9回…

新版「原発のどこが危険か」

著者は桜井淳という人だが名前はきよしと読むそうだ。太田市出身であるらしい。中身は安全を求めるための技術論でありこの手の本では非常に珍しく推進派とか反対派とかの色が感じられない。推進派は指摘事項を改善すればいいし、反対派は改善されないような…

読売新聞の釈明記事

うちが読売をとっているので出張時などには読売はめったに読まないのだが、今日の朝はたまたま読売しか残ってなかったので読んでみると面白い記事がのっていた。何かというと、小沢会見で読売新聞の記者が他のジャーナリストとけんかになったことの釈明記事…

「大津波と原発」

大津波といっているがほとんどは原発事故についての3人の対談を本にしたもの。これまで読んできたような本とは立ち位置がちょっと違って思想的な発想の議論になっている。日本は多神教あるいは無宗教的な国だが、原発という存在は唯一神教的なところがある。…

大沼一周

土曜日は川場村の田園プラザという道の駅に行った。パン屋やソーセージ屋さんがあり、ソーセージ屋さんでは山賊焼きを売っていて、パン屋のパンと一緒に食べたら実にうまかった。ソーセージ屋さんはドイツでゲゼルとかの称号をもらった人らしい。腸詰屋、ゲ…

「ゆるく考えよう」

世の中にブログを書いている人は何万といるだろうが、多くの読者を獲得できるブロガーと呼ばれる人はほんのわずかである。そのブロガーの一人、ちきりんという人のブログをまとめた本。さすが、他とは違う。今までにない発想なのだが、納得できるようなこと…

ディスカバーサイエンス「電力危機」

前半は節電の話、後半は今後の電力用エネルギーの話。前半はサマータイムはだめで休日シフトが有効など納得いく話が多くまあまあ。ちょっと変なのはエアコンを1時間つけたら1時間消すというようなことがピーク電力低減に効果的と言うところ。つけたときに…

「原子力ムラを超えて」

飯田 哲也, 佐藤 栄佐久, 河野 太郎の共著。対談かと思ったが対談はなかった。河野太郎の部分はほぼブログの抜粋。佐藤・河野は自民党の保守派の政治家なのだが、反原発という珍しい人たち。飯田哲也はよく知らなかったが、若い頃は原子力の世界で働いていた…

「風評被害」

最近風評被害という言葉を聞くたびに、風評被害とは安全であるにも関わらず売れなくなることを言うのであって、実際に放射能が降った地域の食材や旅行を回避する行動を風評被害とするのは間違いではないかと感じていた。この辺を解説してくれている本。風評…

「ルポ東京電力原発危機1ヶ月」

朝日新聞の記者で原子力工学卒の人が原発事故の際東京電力の記者会見場に1ヶ月つめていたころのルポルタージュ。ほとんどは記録であって著者の私見は少なく読み物としては面白いわけではないが、それでも読みやすく書いてあり、経緯がよくわかる。誠意があり…

徒歩通勤往復12km

厚木に出張中である。泊まっているホテルから客先まで片道6km。普通はバスなのだが、片道310円かかるし、最短距離を行くわけではないので約40分もかかるし、座るためには少し前にバスセンターに行かないといけないし、ぎりぎりのバスには遅刻が怖いからの…

リスクを低減するには

食べ物に放射能がわずかながら入っている時代にどうすればリスクを低減できるだろうか。危ないものは食べないのが基本。しかし危ないかどうかは食品に表示されてないし、牛肉の例もあるように個体差もあるだろうから確実なことは言えない。福島産を避けるく…

日光白根山

関東の最高峰、日光白根山に登ってきた。標高2578m!。とはいえロープウエイで2000mまであがれるので登る高さは600m弱で筑波山並み。なかでも一番ゆるやかなコースを選び、8時半くらいに出発して11時に山頂についた。比較的ゆるい傾斜のせいか…

電力値上げは容認しよう

脱原発の具体論にはいろいろある。代替エネルギーとして何を使うか、いつまでに脱原発するか等。しかしいかなる議論をしても共通することがある。それは脱原発は必ず金がかかるということだ。つまりこれまで原発にかけた金が無駄になる。そして代替エネルギ…

高麗神社と巾着田

埼玉の高麗神社と巾着田にいってきた。最初八高線でのんびり行こうかと思ったのだが、電車賃が一人片道1700円もかかる。二人で往復すれば6800円。車でいくと往復130kmぐらいで700円程度しかかからない。10倍も違うのではやはり電車の選択はできなかった。そ…

戦場ヶ原

奥日光の戦場ヶ原に行ってきた。赤沼からバスに乗り小田代が原で下車。水がたまりすぎて池になってしまった小田代が原のわきから湯滝方面に歩いた。湯滝に近づくとなぜか魚の腐ったようなにおいが漂ってきた。湯滝は今回初めてみたが、おそらく最近の雨で水…

原発の選択肢

菅総理が脱原発を宣言して以来、そっち方面の論議が意外に活発だ。方向性に議論の余地は無いように感じるのだが。どちらかというと脱原発に危機感をもった推進派の議論が活発と感じる。しかし、この夏かなりの原発がとまった状態で東電管内など20%もの余…

記者クラブという辞任誘導スイッチ

鉢呂経産相が辞任した。ここにいたる報道が実に興味深い。8日視察から帰った夜囲んだ記者に対し放射能つけるぞみたいなことを言ったらしい。そして次の日記者会見で死の町と表現しそのあと撤回陳謝。そしてその次の日、死の町報道とともに「放射能つけるぞ…

渡辺一正

土曜日は群響を聴きに行った。指揮者は渡辺一正。前に第九を一度聴いたことがあったが、なかなかいい指揮だったので今回も期待していったが、期待通りのいい指揮だった。棒の動きやテンポ設定が極めて精密であやふやなところが全然無い。非常にわかりやすい…

「人間を幸福にしない日本というシステム」

16年前の本。日本の実態は官僚独裁であり民主主義は機能していない、それを打破するのは政治家や報道のはずであるが、報道は記者クラブを通じて官僚と密接に結びついており、政治家のスキャンダルをあげつらって国民の不信をあおり政治家を無力にしている。…

オーボエとの「時間」

宮本文昭の本。オーボエ奏者の事情がわかって面白い。リード作りにかける時間がそれほど多いとは思わなかった。指揮者に関することも面白い。先日聞いたベートーベン7番のことも書いてあった。7番を振りたいといったら小澤征爾が難しいからやめたほうがいい…

「よく分かる最新スマートグリッドの基本と仕組み」

スマートグリッドをスマートに説明するのは難しいと最初に書いてある。一言で言えば発電・送電・配電・消費をデジタル制御するということのようである。アメリカのスマートグリッドの目的はピーク電力の抑制にあり、その理由はピーク電力が足りないから必要…

太陽光発電年間

太陽光をつけるとき予想の年間発電量は1kWあたり1159kWh。近くの熊谷では1225kWh。1200kWhとしてちょうど月に100kWh。6.45kWだから月に平均645kWh発電すれば合格ということになる。これまで4月から8月までの5ヶ月の平均発…

原木しいたけ

スーパーでなにげなくかったもののなかに栃木県産原木しいたけがあった。しいたけはセシウムを吸収しやすいというからこれを食べるかどうかどう考えればいいだろう。人間の体は放射性カリウムや炭素があって3000ベクレルくらい常時体内にあるようだ。セ…